コラム売り場づくりのヒント

展示会で成果を出す思考法:「素通りされない」ブースの作り方

コラム

「待望の展示会に出展してみたものの、思ったように商談が進まなかった…」
「隣のブースにはたくさんの人が来ているのに、なぜうちは閑散としているのだろう?」

そんなご経験はありませんか?
お客様に「素通り」されてしまう状況には、必ず理由があります。この記事では、具体的な改善事例をもとに、その解決策をご紹介します。

【事例紹介】成果を生んだ「五島手延べうどん」のブース改善

今回ご紹介するのは、私がご支援している長崎県の五島列島で作られている、株式会社長崎様の手延べうどんです。「長崎うどん」は日本三大手延べうどんの一つと言われ、大きな展示会では同じ長崎県ブース内に数軒の製麺所が並ぶことも珍しくありません。

同じ風土で作られる特産品は、素材や食材が似通ってしまうため、『いかに差別化して商品の価値をアピールするかが成功のカギ』となります。

【課題】商品の魅力が伝わりきらない「もったいない」ブース

こちらが改善前のブースです。

株式会社長崎様_改善前

商品は素晴らしいのですが、多くの競合ブースの中に埋もれてしまい、事業者様が持つ本来の魅力やこだわりが、多忙なバイヤーに伝わりにくい状態でした。

【解決策】コンセプトを「見える化」する戦略的ブースデザイン

事業者様へのヒアリングを重ねる中で見えてきたのは、「椿油を使っている」という特徴と、黒地に赤い椿をあしらった人気のパッケージでした。
そこから、高級感を感じさせる【おもてなしうどん】という新たなコンセプトを設計。ブース全体を【黒×赤】を基調としたイメージに一新しました。

具体的な改善ポイント

1.世界観の統一:新調したタペストリーをブース中央に掲示。以前のれんとして使っていた布はテーブルの腰巻きに再利用し、コストを抑えつつ統一感を演出しました。

2.価値の提示:安全・安心な素材へのこだわりを伝えるため、椿油や五島列島の塩などをブースの一番前にディスプレイしました。

3.特徴の可視化:事業者様が「当たり前」と感じていた「細麺の丸麺」という特徴がバイヤーに一目で伝わるよう、うどんの束を枡に入れて展示。これが「意外と細いんだね」と会話のきっかけになりました。

株式会社長崎様_改善後2

【成果】新規販売先が1.3倍にUP!新たな販路を開拓

パッと見て商品の価値が伝わるブースになったことで、忙しいバイヤー様にも時短で情報を理解していただけるようになりました。

コンセプトを明確にし、そのイメージをわかりやすく提示した結果、多くのバイヤー様が立ち寄ってくださるように。これまで接点のなかった雑貨店やアパレルショップなどからも引き合いがあり、『新規開拓した販売先は1.3倍にアップしました。』

まとめ:視覚情報が成果を左右する

人間の五感のうち、視覚から得られる情報は80%以上を占めると言われます。このインパクトを活かさない手はありません。

ブースづくりとは、単なる飾り付けではなく、『自社の価値を伝える「売り場づくり」』そのものです。コンセプトを明確にし、それを見える化することで、ブースは劇的に変わります。

こうした事例についても、オンライン講座「売場の学校」では、詳しくご紹介します。

売場の学校

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